シンポジウム
第17回 加齢美シンポジウム
「髪は生きている。弱酸性。ベル・ジュバンスを未来へ」
福島孝徳 脳神経外科
脳を守ろう、頭の病気に勝つ
「すべては患者さんのために」
アメリカで真剣勝負、スーパードクターへの道のり
アメリカに渡って18年になります。それまでの私は
秋葉原にある三井記念病院に10年勤め
1989年にアメリカ(UCLA)カルフォルニア大学ラサンジェルス校)から招待が来ましたので
しがらみに縛られて不自由な日本の医学界から遠く離れるため
思い切ってアメリカに行き
そこで日本人の脳神経外科医として真剣勝負すべく仕事に邁進しました。
熾烈な競争の中で生き残らなければならないと懸命に努力しましたが
アメリカは日本と違って結果を出しさえすればそれが正当に評価される国です。
やればやるほど意欲を育ててくれる。
足をひっぱり叩かれる日本とは全然違う世界がそこにありました。
手術の実績で評価が上がると。
次々と有名大学の医学部から引き抜きの申し込みがあり
年棒も倍・倍と上がっていきます。東海岸にあるデューク大学
そしてウェストバージニア大学で
私は全力を挙げて
独自の手術法(*超精密鍵穴手術と言われるミクロン単位の難易度の高い手術法)を研究開発し
次々に脳の難手術をこなし、10年間来る日も来る日も大手術に明け暮れ
しかも手がけた手術の99%は成功という
死亡も寝たきりも出さないほぼ全戦全勝といった大活躍
イチローも松井も素晴らしい選手ですが、打率は3割~4割ですよね
私は9割9分打者ということになるんです。すごいですね。(笑)
私は以前
山崎伊久江先生の会(*日本弱酸性美容協会の前身、WBHAのこと)に呼ばれて公演したことがありました。
それはまだ三井記念病院に勤務していた1980年代でしたから
あれから二十数年たちました。今回、また皆様の健康に役立つお話をしたいと思います。
早期発見と早期治療しかありません
皆さんは、人生で一番大切なものはと聞かれたら、何と答えますか?
ご主人?お子さん、お店ですか?
皆さん、一番大事なのは、健康ですよ。
健康で元気だから仕事もでき、お店がやれるのです。
一国の総理大臣でも有名な監督でも、たった一回の脳卒中で第一線を退かなければならなくなるのです。
脳卒中で亡くなる方は
かつて年間16万人もいて国民総死亡の第一位でしたが
今は脳外科医の努力の結果、年間死亡率13万人まで減少してきています。
そのかわり年間死亡数が1980年頃に16万人であったがんが
2005年には32万人、倍に増えており、死亡の第一位になっています。
がん・脳疾患・心疾患、この3大成人病での死亡が
国民総死亡の75%(4位は事故、5位は自然な老衰)ということですが
それがだれほど大事かをお話しましょう。
有名な総理大臣が、脳卒中で倒れて私が呼ばれました。
しかし倒れて2週間もたってからでは遅すぎるのです。
大きな発作の前には、何回か小さな発作があるもので
その時に治療していれば助けられる可能性は高かった。
小発作を見過ごしたり、軽く考えたりして、後で大発作が来てからでは手遅れなのです。
脳腫瘍の患者さんでも、私が助けられるのは
7割、あとの3割は治療ができない手遅れの段階です。
人間ドック、脳ドックは必ず受けてください
それでは、手遅れにならないためにできることは何でしょう。
それは、早期発見のために人間ドックを受けることです。
脳ドック、がんドック、そして消化器・循環器・婦人科と
各ドック(検診)を毎年2つずつ受けることをお勧めします。
定期的にやればCTやMRIによる精度の高い検査で必ず早期発見
早期治療に持っていくことができ、ほとんどの病気で95%は助けることができるのです。
脳の病気の診断は、1972年にCTという診断器機が開発されて以来
今では脳の発作と言えばただちに
CT、或いは、MRI。それまでは診断が大変難しかったのが
手にとるように分かるようになり
今では第三世代の高解像度、三次元でカラー、その制度にはすごいものがあります。
脳神経科で扱う病気で一番が脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)で
脳卒中で倒れるのは年間50万人
そのうち3分の1は亡くなります。
早期に見つかれば発作の時期を遅らせたり
予防することも可能です。
あと、早期発見で治療が可能な病気には、脳腫瘍、脳軟化症、聴神経腫瘍などがあります。
大切な脳は自分で守るしかありません。
脳ドックは1年か2年ごとに絶対受けてください。
ところで、普段の生活で病気予防ができること
これはバランスのいい食事、適度な運動、規則正しい生活等ですが・・・私は守っていないかな(笑)。
私の健康法は一生懸命仕事することです。!
毎日10万個ずつ減っていく脳の細胞
脳の中の神経細胞というのは、コンピュータでいうとICサーキットですが
その数150億個。これが25歳を過ぎると毎日10万個ずつ減っていく。
1年で3650万個、10年で3億6500万個、80年生きて1割近く減ることになります。
つまり私たちの脳神経細胞は年齢とともに壊れていくわけですが
85歳まで生きても1日10万個ずつ減りながらも、その9割は失わない
つまり、それほどまでに脳は守られているということなんです。
一生懸命働いていると失われる脳神経細胞はマイナス10万個で済みますが
仕事しないでたるんでいると、1日あたり30万個は減ってしまう!
頭は使えば使うほどいいのです。
使わないとマイナス20万個、30万個、タバコ吸うと50万個、意識がなくなるほど酒を飲めば、100万個
無くなってしまうのです。
皆さん、深酒
はやめましょう!
世界一の医療設備を持つ病院を作りました
私は東京駅に近い大手町で東京クリニックを作り
千葉の茂原に脳腫瘍の治療では世界一の医療設備を持つ
病院(塩田病院付属福島孝徳記念クリニック)を作ったのですが
この病院の経営がたいへんな大赤字で、毎月3000万円以上の赤字が出るのです!
患者さんの命を救うために最高のものを作って
それがなんでこんなに赤字になってしまうのか。
なんとか国に支援していただこうと厚生労働省にお願いしています。
日本一、世界一の医療を患者さんにしてあげたい、赤字を抱えながら病院スタッフとともに日夜頑張っています。
私のモットーは、患者さんへのスリーS「誠実・親切・奉仕」
SINCERE・SMILE・SERVICEそれと一発全治・・・
一回の手術でピタッと治す!
脳の動脈瘤が破れくも膜下出血は
年に2万人。
MRIで発見された動脈瘤が6ミリ以下ならリスクは0.5%以下
7ミリ以下ならリスクは0.5%以下、7ミリを越えると手術治療になります。
ただしこれは500人以上の手術をこなしている専門医を選ぶことが肝心です。
皆さんも大きな手術の場合は、先生はその手術を何人やったかを是非聞いてください。
手術の成功率と合併症の確率も聞かなければなりません。
そして先生にどのような手術になるかよく教えてくださいと頼むことです。
それについて親切によく説明をしてくれない医者はだめです。
フクシマ先生は絶対に休まない
日本には年8回ほど帰国して、手術で各地を飛び回っています。
例えば週末、福島県の郡山で金曜日土曜日と続けて6人を手術し
昨日の日曜日、朝イチで滋賀県に行って3人の脳腫瘍手術、最終で東京に戻って今朝
東京クリニックで午前中外来で診療し
昼から厚生省にもっとお金を出してくださいとお願いに出向き
そしてその足で3時、こちらのシンホジウム会場に来ました。
フクシマ先生は絶対に休まない!(拍手)
365日1日も休みなし、1週間に8日働きます。
元気なので45歳のつもり
世界で私しかできない手術が多すぎて休めません。
若い人をどんどん教えています。手とり足とり
うるさいくらいに早くうまくなってもらおうと必死です。
開発したフクシマ医療機器のロイヤリティーも
講演も本の印税もすべて私が作った
教育財団に寄付しています。毎年3回
アメリカのフロリダで若い脳神経外科医のたねの実地訓練を私費を投じて行います。
アメリカ・アジア・ヨーロッパからそれぞれ3分の1ずつ計40人に直接教えます。
あと10年は頑張りますから、応援してください。
皆さんも元気でね!